新人プログラマがECサイト制作に当たって考えるべきシステム比較・選択方法


本日ECサイトを構築したいと言う方から「どんなシステムを使ったら良いのか」と言うご質問をいただきました。自分の考えをまとめるためにブログでもシェアします。

皆様の参考になれば幸いです。

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まず制作に当たって考える必要があるのは納期(サイト公開時期)と予算(作業可能時間)になります。

現在の売り上げ規模システム価格の兼ね合いや、求める機能があるか?
将来的な戦略に対応できる拡張性を持っているかがポイントになります。

すぐに無料で公開したい場合

ASPサービスを使用する事で導入が容易です。

FC2ショッピングカート

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http://cart.fc2.com/

特徴
好きなデザインにカスタマイズ可能で、HTML・CSS編集可能。
クレジット決済にも対応。
ダウンロード販売も出来るため、ネットだけで完結する商品も可能です。

Yahoo!ショッピング

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http://business.ec.yahoo.co.jp/shopping/

特徴

個人でも無料でネット販売が出来るようになりました。
最短5分で出店可能。スマホだけあれば出店可能なのも特徴です。

■メリット
初期費用をかけずにサイト構築が可能。
サポートがしっかりしている。
自社のサーバへのインストールが不要。

■デメリット
集客力が少ない。
決済手数料が割高。
独自ドメインで運用が出来ない。
デザインの自由度が低い。

月額費用をあまりかけずに公開したい場合

有料のASPサービスであれば高機能なショッピングサイトを構築出来ます。

カラーミーショップ

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商品点数無制限。独自ドメインで運用可能。アクセス解析機能がついて低コスト(月額875円)で運営が可能です。Yahoo!ショッピングへの商品掲載も同時に行えます。
800円台でこの機能は本当にすごいです。

http://shop-pro.jp/

MakeShop

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月額利用料ゼロ円から構築可能。無料で作成する場合は商品点数30点までの制限はあるが、手軽に構築したい場合には便利です。有料版にするとSEO管理機能も使えます。

http://www.makeshop.jp/

■メリット
初心者向きである。
安価である。
魅力的なデザインテンプレートが豊富。
テンプレートをベースにしたカスタマイズが可能。
豊富な支払い方法がある。

■デメリット
決済手数料が割高。
SEOが弱く、検索に引っかかりずらい。
SSL関係の画面がスタイルシート以外いじれない。
商品画像数の制限がある。

コストを抑えて自社ECサイトを構築する場合

ASPサービスではデザインや機能に不満がある場合に、オープンソースのシステムを使用する事で安価に制作が可能になります。

EC-CUBE

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「EC-CUBE」は、ASPサービスでは実現できない独自性の高いネットショップ構築を支援するためのオープンソースです。無料で利用・改変できるので独自にネットショップを構築する場合に便利です。スマホ対応やポイント設定、ダウンロード販売、メルマガ送信など多機能すぎる機能が満載です。
決済モジュールなどのプラグインも豊富に出ており、カスタマイズが手軽に可能です。
また、カスタマイズする際にも技術者が見つけやすいのがポイントです。

http://www.ec-cube.net/

CS-Cart

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UIがとても洗練されているネットショップ構築パッケージ。
フリー版もあります。
静的ページ、アンケート、各種フォームなどを作成・管理することが可能です。

http://www.cs-cart.jp/

SOY Shop

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動作が高速でカスタマイズ性、メンテナンス性が高いシステム。
カスタマイズ方法の情報が少ないのが難点。

http://www.soyshop.net/

エレコマ

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Ruby on Rails製の国産オープンソースECサイト構築パッケージ。

http://ec.appirits.com/

WordPress

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基本はブログを構築するためのシステムですが、
Welcart Home ショッピングカート for WordPressと言うプラグインを使用する事でネットショップを開く事が出来ます。

その他にも豊富なプラグインがあるためカスタマイズして行くには非常に便利なシステムになっています。

http://ja.wordpress.org/
http://www.welcart.com/

■メリット
設置が簡単。
国内のECに馴染みやすい機能が豊富。
デザインカスタマイズが自由に出来る。
セキュリティ対策や機能追加などが開発元の手によってアップデートされる。
自社サーバー、独自ドメインでの運用が可能。

■デメリット
カスタマイズのためにはそれなりのプログラムの知識が必要。
商品、規格が増えると重たくなる。
システムを学ぶための学習コストがかかる。
サポートが終了するリスクがある。
アップデートの際に検証が必要。
不要な機能や物足りない機能がある場合がある。

フルスクラッチで構築する

費用をかけても独自のサイトを作りたい場合に。
上記システムでは解決出来ない機能がある場合に選択肢に入れます。

■メリット
要件を全て満たすシステムが構築可能。
柔軟性に優れている。
ベーシックな技術を使用するので寿命が長い。

■デメリット
開発期間が長期に渡る。
コストが膨らむ。
機能の要件を1から考える必要がある。
既存のシステムをベースにしていないため、不具合が多くなる可能性がある。

オークションで売る

ヤフオク

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ネットショップを構築しても広告・宣伝をしなければアクセスは集まりません。
商品数が少ない場合はSEOなども考慮すると、サイトを構築するよりは単品でオークション販売の方が売れる場合が多いです。

まとめ

費用対効果でどこまでこだわるかが判断分かれますね。制作会社サイドとしては、デザインの良いサイトを提案したいと思いますが、綺麗なデザインで無くても売れるサイトも実際にあります。

皆さんならどのようにしてECサイトを使うシステムを検討しますか?もし違う意見があれば教えてください。

以上、新人プログラマがECサイト制作に当たって考えるべきシステム比較・選択方法でした。

 

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